貧乏劇団の貧乏役者（天宮亮太）が海で死んだ。
そんな彼の前に現れたのは【シャハラザード号】への案内人と名乗る女性・夕凪。
死んだ人の魂を乗せ、朝日と共に出航するという【シャハラザード号】。

「私の仕事はあなたをあの船まで運ぶこと・・」

シャハラザード号・・

すべての人間が、死した後向かう場所。

しかし、“この世”に未練を残す亮太は乗船を拒否し、“この世”へと向かってしまう。

その頃、強盗犯（川本五郎）が、仲間に裏切られ瀕死の状態におちいっていた。
彼にもまた死ねない理由があった。

亮太の行動により、この世にいた頃、明らかに出会うはずもなかった二人が偶然出会う・・
二人は、夕凪の取りはからいで、夜明けまで現世にとどまることを認められるが…。

彼が乗船しなかったことで巻き起こる問題とは？
そして彼が残した未練とは？